急に冷え込んできた今日この頃、練習場近辺も紅葉が始まっています。風邪を引いている人も多いようですが、体調管理もこの時期本当に大変ですね…!
さて、リハーサルも最終日、今日はショパンの合わせがありました。ピアニストのエヴァ・クピークさんとは初共演となりますが、実にエレガントで美しく知的なショパンを聴かせて下さいました。テンポや音色の変化、ルバートの仕方など自由自在に音符を操って、ショパンがこの曲に込めた思いを紡ぎ出していきます。その語り口が本当に自然でしかも雄弁なので、なるほどそうなのか!と改めて納得する箇所が沢山ありました。この曲はつい最近同じくポーランド人のブレハッチさんとも共演しましたから、今年こうして素晴らしいソリストと相次いで演奏出来るのは幸せな事です。
シューマンの交響曲第二番はあまり演奏されない曲として有名ですが、センチュリーは何度もやっていますね…? 分裂症的とも言われますが、この曲のコアなファンは結構多いと思われます。沼尻さんは、一筋縄ではいかないこの曲を独特の表現で作っていかれます。曰く、ひねくれ感,悶え感,もっと虐めて感,斜に構えて感,勢いと推進力でイケイケ感,昔の横浜線の車両感… みたいな言葉を用いておられました。
どの楽章のどの部分かはぜひ演奏会場でご確認(ご想像)下さいませ…
H.T