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日本センチュリー交響楽団 楽員ブログ

=鳥の歌(第159回定期演奏会を終えて)=

本日(3月18日)大阪センチュリー交響楽団第159回定期演奏会が無事終了しました。
今回もたくさんのお客様にご来場いただき、本当にありがとうございます。

東北・関東地方を襲ったあの大災害から一週間、被災地の皆様のことを考えると、私たちには言葉もありません。また我々の中にも被災地近くの出身であるメンバーがいたり、おそらく皆様も同じように、いつもそのことが心を離れずにこの一週間を過ごしてきました。(そのためリハーサル日記もお休みさせていただきました)

演奏会のはじめに、小泉音楽監督がお客様に義援金の募金をお願いされました。
そして、亡くなられた方々のご冥福を祈って、会場の全員で黙祷をささげました。
=鳥の歌(第159回定期演奏会を終えて)=_f0003980_18485920.jpg



いよいよコンサートの開始、堤剛さんを独奏にお迎えして、ドヴォルザークの協奏曲です。
目を閉じて空を睨むように上を向かれたり、小泉さんと視線を交わされたり、オーケストラに音はもちろん背中でもメッセージを伝えて下さったり、とても熱い・そして深いドヴォルザークでした! 

その後アンコールに、おひとりでスペイン・カタルーニャ民謡の「鳥の歌」を演奏されました。一音一音それぞれがすでにして音楽…とも感じられ、最後の音が糸を引いたように空中に消えて・・。
皆様それぞれが大事な何かについて、または誰かのこと…を思い浮かべられたのではないでしょうか。ステージ上の私たちも息をのんで聴かせていただきました。

だから(というか、もちろん、というべきでしょうか…)後半のバルトークにも、いっそうの思いをこめて演奏しました。

新年度4月からは、楽団の名称も変更される予定です。それにあわせてこのブログもリニューアル予定です。皆様、今後ともどうぞよろしくお願い致します。

K.N


# by century_osaka | 2011-03-18 23:54 | コンサートレポート

第159回定期演奏会 ご案内

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2010年度最後、そして「大阪センチュリー交響楽団」の名前での最後の定期公演は、音楽監督・小泉氏の指揮で「バルトーク:管弦楽のための協奏曲」を演奏致します。

 この作品が作曲された当時(1943年)は、バルトークは既にアメリカに亡命しており、同じ頃にアメリカに渡った作曲家にはパウル・ヒンデミット、ダリウス・ミヨー、アーノルド・シェーンベルク等がありました。彼らとくらべ、バルトークは様々な理由により仕事には恵まれず、完全に創作意欲を失っていたと言われます。

 さらに白血病の影に脅かされるようになっていた彼に救いの手を差しのべたのが、当時ボストン交響楽団の音楽監督だった指揮者、セルゲイ・クーセヴィツキーでした。彼は当時としては破格の1000ドルの小切手を持参して、入院していたバルトークの病室を訪れ、作品を委嘱し、ようやくバルトークは創作意欲を取り戻せたのでした。その背後には、既にアメリカに在った指揮者フリッツ・ライナーや名ヴァオリニスト、ヨーゼフ・シゲティの「陰の声援」もあったようです。

 曲は全5楽章から成り、本来ならば「交響曲」と言っても良いスタイルをとっているにもかかわらず、「合奏協奏曲」のように各楽器が独奏的に扱われるケースが頻出するため、作曲者自身が「協奏曲」と述べています。
 ちなみにセンチュリーとしては、第10回定期で初代常任指揮者(現・名誉指揮者)ウリエル・セガル氏と、また第84回定期で第2代常任指揮者・高関健氏と、この作品を演奏しております。今回の小泉氏で計3人のシェフがこの作品を手掛ける事となります。烈しい音楽に情熱を傾ける小泉氏が、センチュリーと共にいかなる晩年のバルトーク像を創り上げるか、どうぞ御期待下さい。


 ドヴォルザーク「チェロ協奏曲」は、名曲中の名曲、古今のチェロ協奏曲の中でも屈指の名作です。彼がチェコへ帰国する1894年から95年に作曲され、ボヘミアの音楽とネイティブ・アメリカンの音楽が見事に融和されており、かのブラームスが「人の手がこの様な協奏曲を書き得ることに、何故気が付かなかったのだろう。気付いていれば、とっくに自分が書いただろうに」と嘆息したと伝えられているほどの作品です。

 ソリストには、昨年の京都特別演奏会に続いてわが国の大家、堤剛氏をお迎えします。15歳より輝けるキャリアを積まれ、現在は様々な要職にも就かれている堤氏の演奏で、改めてこの作品のすばらしさをご堪能下さい。

今回も楽員一同、心を込めて演奏致します。皆様多数の御来場を、心からお待ち申し上げます。

そして、新年度からは「日本センチュリー交響楽団」をどうぞよろしくお願い申し上げます!




大阪センチュリー交響楽団 第159回 定期演奏会
2011年3月18日(金) 19:00開演(18:00開場)ザ・シンフォニーホール

ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調 作品104
A.Dvořák:Concerto for Violoncello and Orchestra in B minor, Op.104

バルトーク:管弦楽のための協奏曲
B.Bartók:Concerto for Orchestra


指揮:小泉和裕
チェロ:堤 剛

料金(税込・全席指定)
  A席…6000円
  B席…4500円  
  C席…3000円     
  D席…1000円   


チケットのお求めはこちらから。公式サイトからチケットの購入もできるようになりました。
# by century_osaka | 2011-02-28 00:12 | 演奏会情報

第30回 関西アーバン イブニングコンサート

第30回 関西アーバン イブニングコンサート_f0003980_054213.jpg2月に入ってとても寒い日が続いています、皆様いかがお過ごしでしょうか。今回のアーバンイブニングコンサートは私達二人とピアニストの塩見亮さんでお送りします。
愉快なことが大好きな三人のお話&演奏で、一足先に春を感じて頂けたらと思います。ぜひ聴きにいらしてくださいませ。 蔵川瑠美、増永雄記

【日時】
平成 23年 2月 24日(木) 18:30開演(18:00開場)

【場所】
関西アーバン銀行 心斎橋本店 1階ロビー
(最寄駅:地下鉄御堂筋線「心斎橋」駅8号出口・ホテル日航大阪北隣)

【入場料】
無料 (先着 50名様) 

【出演者】
蔵川瑠美(ヴァイオリン)、増永 雄記(ヴィオラ)、塩見 亮(ピアノ)

【曲目】
●エネスコ:演奏会用小品
●ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ第5番「春」ヘ長調 op.24 より 1、4楽章
●シューベルト:アルペジオーネ・ソナタ イ短調D.821
●ハルヴォルセン:ヘンデルの主題によるパッサカリア

【問い合わせ】
関西アーバン銀行 心斎橋本店 (0120-372-140)
「関西アーバン銀行 アーバンイブニングコンサート」
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# by century_osaka | 2011-02-14 23:53 | 楽員のコンサート情報

また、びわ湖ホールで(交響曲への招待 Vol2)

また、びわ湖ホールで(交響曲への招待 Vol2)_f0003980_2282743.jpg

寒波がまたやってきて、緑地公園の練習場まわりにも、今日はしっかり雪が積もりました。
びわ湖ホールでの公演のお知らせです。
今回も名曲中の名曲がラインナップされています。また三浦文彰さんのヴァイオリンも楽しみです!

先月の京都特別演奏会(1月16日 京都コンサートホール)では、チケットが前売りで完売御礼となってしまって、お聴きになれなかった方が多くいらっしゃった…とのことでした。たいへん申し訳ありませんでした。ご気分直されて、今月はびわ湖ホールへ、是非お越し下さいますよう、お願いいたします。

今回も楽員一同、心をこめて演奏致します。皆様のご来場をお待ち申し上げております。

【大阪センチュリー交響楽団 交響曲への招待 Vol.2】

◆日時◆
2011年2月20日(日) 15:00開演(14:15開場)

◆会場◆
滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホール(大ホール)

◆プログラム◆
 チャイコフスキー:歌劇「エフゲニー・オネーギン」よりポロネーズ
 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
 ベートーヴェン:交響曲 第6番「田園」

◆出演◆
指揮:小泉 和裕(当団音楽監督)
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ヴァイオリン:三浦 文彰
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◆チケット料金◆
S:4,000円
A:3,000円
B:2,000円
青少年(25歳未満)1,500円

◆チケットのお求めは…◆
びわ湖ホールチケットセンター TEL. 077-523-7136
(10:00~19:00 火曜日休館、休日の場合は翌日)

◆主催◆
財団法人びわ湖ホール

◆お問合せ◆
びわ湖ホールチケットセンター TEL. 077-523-7136
(10:00~19:00 火曜日休館、休日の場合は翌日)
# by century_osaka | 2011-02-14 22:04 | 演奏会情報

第158回定期演奏会終了!

立春を数日過ぎて、また寒波が来ようとしていた一昨日、第158回定期演奏会が無事終了しました。たくさんのお客様にご来場いただき、ありがとうございました。

今回の3つの目玉…

 ・2年前に続いて2回目のマエストロ、アラン・ブリバエフさん
 ・ピアノ独奏者にお迎えしたのは、アブデル・ラーマン・エル=バシャさん
 ・プログラムの全てがフランスの作品
 
この3つがとても有機的に組み合わさって、結果として色彩豊かなステージに仕上がったのではないかな?と感じたのですが、果たして皆様はいかがお聴き下さったでしょうか?
 
 本番直前のリハーサル日記にもありますが、リハーサルでのブリバエフさんは全てのプログラムの全ての箇所に、描きたいイメージを明確にお持ちだったように感じました。そのイメージを、的確で・ときどき(というよりもほとんどいつも)ユーモラスで・比喩に満ちた言葉やしぐさと指揮で私たちに伝えて下さいました。
 演奏会本番も、ホールに響いている音の行方をキチンと追いながら、スコアに即してオーケストラ全体に視線を配って指揮しておられました。自身の音楽の主体性と、オーケストラをコントロールするための客観性を併せ持った、才能あふれる若きマエストロとの仕事で、私たちにとってたいへん充実した4日間でした。

 ピアノのエル=バシャさんのサン・サーンスは、聞こえるフレーズごとにふさわしく磨き抜かれた音があふれてくるようで、作品の魅力を、もしかしたら100%以上表現しておられたかもしれません。多彩なタッチ・豊かなイマジネーション・作品に対する極めて深い洞察……リハーサルも含めて、ご一緒できて本当に幸せな私たちでありました。

 「牧神」ではじまり、エル=バシャさんとの協奏曲をはさんで「海」、2曲のドビュッシーで求められるひとつひとつの音の性格づけとクォリティ、ブリバエフさんのメガネの上からのキビシイ視線と、1フレーズ音を出すたびごとのフレンドリーな笑みがとても印象的でした。

 ラヴェルの「ラ・ヴァルス」の色彩感! リハーサルの間に断片的に求められた、メロディーの方向性への注文、さまざまな楽器間のバランスの取り方への注文が、本番の舞台上でしっかり重なりあっていたでしょうか?


 そして来月の159回は、小泉音楽監督の指揮で2曲。バルトークの「管弦楽のための協奏曲」と、堤剛さんとの共演でドヴォルザークのチェロ協奏曲です。お楽しみに!

K.N


# by century_osaka | 2011-02-12 20:57 | コンサートレポート