一日目に引き続き、今日もフランクからの練習です。沼尻さんは、この曲の音色創りと旋律の揺らぐような歌わせ方に特にこだわりを持っておられるようで、細かいニュアンスを丁寧に指示されます。
我々はともするとテンポ、リズム、アンサンブルといった縦を合わせることばかりに神経がいきがちになってしまうのですが、フランクの移ろい行く和音、まどろっこしい旋律線など「今この音が気持ちいい~って感じになっていいですよ」のマエストロの言葉、説得力ありました!
沼尻さんの物の例えはいつも面白いのですが、ここで今日 の「物の例え」を紹介しましょう。
メロディーの揺らぎ具合を「昔マッサージ機で揺らぎ揉みってあったでしょう?」…そういえば20年くらい前、1/F揺らぎってのがあったような…しかしそれをどう演奏したらいいのか…「余計わかりにくくなっちゃいましたね。」はい…あしからず(^_^;)
音色については「ここはアルデンテじゃなく空気を含ませてスフレで」おお、これは良くわかる!
音の出し方や処理のニュアンスで「フィッシャーディスカウのように、ヘルマン・プライというよりは」…なるほど、知ってる人にはとても良くわかる!しかしフィッシャーディスカウの名をを知らない若者がいる事が判明。いやはや(>_<)
弦楽器のトレモロでは「台風の日の木のようにワサワサーっと激しく!」これには笑ってしまいましたが、後で更に大笑いしたのは、「台風の日の木のように~」を「西城秀樹のように~」と聞き違いしていた某団員が居た事でした(≧∇≦)
さて、後半は西村朗さんの「蘇莫者」。いずみホールで作曲者立ち合いのもとレコーディングしたのは8月でしたから、そう遠くない過去…いや、つい最近の事なのに、なんだか随分昔のような気がするのはそれだけ忙しかったってコトなのかな?
今回は舞踊が入っての公演なので、オケの並びがオペラのピットのそれのようになるため、レコーディングの時とは大分勝手が違います。とにかくこの場所での弾き方に早く慣れないと!
今日は舞楽のかたが一人来られて舞の確認をされてました。公演では3人で舞われると聞いております。衣装を着けてどのような舞楽になるのか、正直想像もつかないのですが、ゲネプロ時には休符の時に出来る限り見てやろうと興味深々です!
H.T