小泉和裕・音楽監督久々の登場です。今回は皆様ご承知の通り、彼が得意とするドイツ音楽と又違ったお得意もの=ロシア音楽プログラムとなりました。
チャイコフスキーは交響曲の独自の創作を目指しながらも、やはりそこにはロシア民謡や彼のお得意としたバレエ音楽的要素も取り入れて行きました。そういった特徴は今回創立以来初めての演奏となる交響曲第3番にも良く表れていると思います。これでセンチュリー響は創立以来、チャイコフスキーの「全交響曲」を手がけたことになります。チャイコフスキーの「哀愁感」と「華麗さ」が同居する独特の世界を、マエストロ・小泉氏が存分に引き出すことでしょう。また前半に演奏されますショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲は、バルトークの協奏曲第2番などと並ぶ傑作であると同時に、非常に難易度の高い技巧と強い集中力、そして激しい情熱を要する難曲です。ソリストにお迎えする矢野玲子さんがどのようなショスタコーヴィチ像を創り上げるのかにも強い期待が持たれます。皆様、今回もどうぞご期待下さい。
A.A
大阪センチュリー交響楽団第133回定期演奏会
2008年7月31日(木) 午後7時開演(午後6時開場)
ザ・シンフォニーホール
プログラム
ショスタコーヴィチ: ヴァイオリン協奏曲 第1番 イ短調 作品77
チャイコフスキー:交響曲 第3番 ニ長調 作品29「ポーランド」
指揮
小泉和裕
ヴァイオリン
矢野玲子
料金(税込・全席指定)
A席…5000円
B席…4000円
C席…2500円
D席…1000円
お問い合わせ:大阪センチュリー交響楽団チケットサービス
06-6868-0591
(午前10時~午後6時・土日祝を除く)