今回も話題の多い定期公演となりました。
まず、現代ポーランドの作曲家・指揮者であるクシシュトフ・ペンデレツキさんが初めて指揮台に立たれ、しかも自作を指揮されることが話題の筆頭であることは間違いありません。
NHK交響楽団を客演指揮されてから既に数十年が経過しておりますが、ペンデレツキさんの作品は「ヒロシマの犠牲者への哀歌」など、日本でも広く知られています。今年75歳になられますが、その精力的活動は留まるところを知らないようです。
我々の定期演奏会では氏の作品自体が初挑戦ですが、「指揮者」ペンデレツキさんが大編成でないオーケストラを如何に巧みに操り、「作曲家」ご自身へのアプローチをどう聴かせて下さるかに、大いに期待が持たれます。
またプログラム最後に演奏するメンデルスゾーンの「スコットランド」も、作曲家として深い洞察力・分析力を持つ氏の表現や解釈にも注目して下さい。
そして、もうひとつの話題は、名ホルン奏者のラドヴァン・ヴラトコヴィチさん。
ヨーロッパの数々のコンクールで優勝を遂げ、いまや押しも押されもしない充実のホルニストです。ペンデレツキさんのホルン協奏曲は「関西初演」ですが、我々にもすでに「難曲」との噂が聞こえております。ヴラトコヴィチさんの冴え渡る技にご期待下さい。
皆様多数のご来場を心よりお待ち申し上げております。
A.A
大阪センチュリー交響楽団第132回定期演奏会
2008年6月30日(月) 午後7時開演(午後6時開場)
ザ・シンフォニーホール
プログラム
ペンデレツキ:弦楽のための小交響曲
ペンデレツキ:ホルン協奏曲(関西初演)
メンデルスゾーン:交響曲 第3番 イ短調 作品56 「スコットランド」
指揮
クシシュトフ・ペンデレツキ
ホルン
ラドヴァン・ヴラトコヴィチ
料金(税込・全席指定)
A席…5000円
B席…4000円
C席…2500円
D席…1000円
お問い合わせ:大阪センチュリー交響楽団チケットサービス
06-6868-0591
(午前10時~午後6時・土日祝を除く)