立春を数日過ぎて、また寒波が来ようとしていた一昨日、第158回定期演奏会が無事終了しました。たくさんのお客様にご来場いただき、ありがとうございました。
今回の3つの目玉…
・2年前に続いて2回目のマエストロ、アラン・ブリバエフさん
・ピアノ独奏者にお迎えしたのは、アブデル・ラーマン・エル=バシャさん
・プログラムの全てがフランスの作品
この3つがとても有機的に組み合わさって、結果として色彩豊かなステージに仕上がったのではないかな?と感じたのですが、果たして皆様はいかがお聴き下さったでしょうか?
本番直前のリハーサル日記にもありますが、リハーサルでのブリバエフさんは全てのプログラムの全ての箇所に、描きたいイメージを明確にお持ちだったように感じました。そのイメージを、的確で・ときどき(というよりもほとんどいつも)ユーモラスで・比喩に満ちた言葉やしぐさと指揮で私たちに伝えて下さいました。
演奏会本番も、ホールに響いている音の行方をキチンと追いながら、スコアに即してオーケストラ全体に視線を配って指揮しておられました。自身の音楽の主体性と、オーケストラをコントロールするための客観性を併せ持った、才能あふれる若きマエストロとの仕事で、私たちにとってたいへん充実した4日間でした。
ピアノのエル=バシャさんのサン・サーンスは、聞こえるフレーズごとにふさわしく磨き抜かれた音があふれてくるようで、作品の魅力を、もしかしたら100%以上表現しておられたかもしれません。多彩なタッチ・豊かなイマジネーション・作品に対する極めて深い洞察……リハーサルも含めて、ご一緒できて本当に幸せな私たちでありました。
「牧神」ではじまり、エル=バシャさんとの協奏曲をはさんで「海」、2曲のドビュッシーで求められるひとつひとつの音の性格づけとクォリティ、ブリバエフさんのメガネの上からのキビシイ視線と、1フレーズ音を出すたびごとのフレンドリーな笑みがとても印象的でした。
ラヴェルの「ラ・ヴァルス」の色彩感! リハーサルの間に断片的に求められた、メロディーの方向性への注文、さまざまな楽器間のバランスの取り方への注文が、本番の舞台上でしっかり重なりあっていたでしょうか?
そして
来月の159回は、小泉音楽監督の指揮で2曲。バルトークの「管弦楽のための協奏曲」と、堤剛さんとの共演でドヴォルザークのチェロ協奏曲です。お楽しみに!
K.N