パスカル・ヴェロさんは、とてもダンディーでフレンドリーな雰囲気の しかもカリスマ的なオーラをお持ちの指揮者です。黒っぽいシンプルな服に身を包み、全身全顔を使って音楽を表現される姿は、舞台のトップ俳優か演出家のような雰囲気があります。
センチュリーでは久々の演奏となる今回の「オルガン」ですが、壮大にして超緻密,エレガントで粗暴,気まぐれなようで実は計算高い,いわば極端な要素ギュウギュウ詰めのこの難曲を、ヴェロ氏は至極自然に深い理解と共感をを持って指揮しておられます。
その徹底した解釈は、まるで目の前にある完成された彫刻を言い表すかのように造形や色合いや手触りを具体的に説明し(音楽表現に)要求されるので、我々にとってその理想的な演奏は非常に難しいのですが、目からウロコ的な発見がかなり有りました! サン・サーンスのみならず、演奏のしかたの持ち駒が増えたような気がして嬉しいです(^w^)
今シーズンの定期はブルックナーやフランクなどオルガンに関わりの深い作曲家が多かったのですが、最後にホンモノのオルガンがホールに響き渡ります!神々しい音の光に包まれたなら、きっと幸せな気持ちになれる…と期待したいですね(*_*)
ソプラノの佐々木典子さんをお迎えしてのモーツァルトのアリアでは、ヴェロ氏の徹底ぶりは更にUpして、細部までかなり行き届いた指示がなされました。また佐々木さんの奥行きのある素晴らしい声…舞台での気品のある姿がが目に浮かんで来るようでした!
真骨頂のモーツァルト、是非お聴きのがしの無きよう…!
H.T