劇的オラトリオ「火刑台上のジャンヌ・ダルク」。
第6場の「王たちのトランプ遊び」の場面で、優雅なバロック音楽が演奏されるのですが、そこではピアノがチェンバロの音を出すように細工されて演奏します。
オネゲルは「それぞれのピアノの弦に金属の棒状のものを置き、チェンバロの音に変えるように」と指定しています。
下の画像は、その場面でおかれる「金属の棒状のもの」にあたるものですが、ピアノの調律師さんのお手製です。スタインウェイで製造されているわけではありません。
ピアノ弦の高低によって、4-5つの部分に分かれています。
うらには太さの違うチェーンが。
当初のものでは、軽すぎるということで、鉛のパーツで重さを調整されたそうです。M.S