今回は首席客演指揮者=沼尻 竜典氏の登場です。
彼は幅広いレパートリーを持ち、その持ち味を存分に我々から引き出し、お楽しみ頂いて来た事と思います。今回は大作「火刑台のジャンヌ・ダルク」に挑みます。
この曲は劇作家であり詩人そして外交官でもあったポール・クローデル(1865-1955)の台本に基づいてアルテュール・オネゲル(1868-1955)が作曲した作品です。
この曲は非常に沢山の種類の楽器を用い、ユニークな編成も使われています。
その特徴としては
①至る所で鳴る不協和音
②聖歌の引用
③ホルンの代わりに3本ものサクソフォーンを採用した
④ジャズのパロディ
⑤ハープの役目もする2台のピアノ
⑥そして同じくフランス近代の作曲家、オリヴィエ・メシアンが好んで使った電気楽器=オンド・マルトノの使用
等です。
これらをお読みいただいて、いかにオネゲルがクローデルの台本に触発されたかが偲ばれましょう。昨年12月の定期演奏会で西村 朗氏の初演作品を見事に成功に導いた沼尻氏が、今回の記念公演で更に意欲的な演奏を引き出すことでしょう。
今回も多数の御来場を心からお待ち申し上げます。
A.A
大阪センチュリー交響楽団 創立20周年特別記念演奏会
2010年2月5日(金) 午後7時開演(午後6時開場)
ザ・シンフォニーホール
~プログラム~
オネゲル:劇的オラトリオ「火刑台上のジャンヌ・ダルク」
指揮:沼尻 竜典
●出演:カティア・レフコヴィチ/エリック・リュフ
●独唱:谷村由美子/渡辺玲美/竹本節子/田村由貴絵/高橋淳/望月哲也/片桐直樹
●オンド・マルトノ:原田節
●合唱:ザ・カレッジ・オペラハウス合唱団/岸和田少年少女合唱団
料金(税込・全席指定)
A席…6000円
B席…4500円
C席…3000円
D席…1000円
お問い合わせ:大阪センチュリー交響楽団チケットサービス
06-6868-0591
(午前10時~午後6時・土日祝を除く)