首席客演指揮者=沼尻 竜典氏の登場です。
メンデルスゾーン(1809-1847)の交響曲 第2番は百数十回を越えた定期公演でも今回が初めての演奏となりました。
彼の代表的な作品としては、ヴァイオリン協奏曲・交響曲第3番「スコットランド」第4番「イタリア」や劇音楽「真夏の夜の夢」が挙げられます。
しかし、この第2番は前述の曲よりも遥かに楽器編成が大きく、ソプラノ独唱・メゾソプラノ独唱、テノール独唱、更に混声合唱を伴なった作品になっています。事実、メンデルスゾーン自身が「交響的カンタータ」と呼んでいる位、一般的な交響曲とは形を異にし、ベートーヴェンの交響曲第9番から作風上相当の影響を受けた形跡が感じられます。
この労作=大作を手掛ける沼尻氏が「声楽を伴なったオーケストラ作品」を得意としている上で、今回も優れた声楽陣と共に美しいメンデルスゾーンの「音世界」へと皆様を誘います。
又、昨年12月にも西村 朗氏の楽団委嘱作品が初演されましたが、今回は高橋 悠治氏が新たに作曲された「大阪 1694年」の初演です。
高橋氏は1938年に東京で生まれ(ピアニスト・高橋 アキ氏は実妹でいらっしゃいます)当初ピアニストとしてデビュー。そののち作曲も始め、管弦楽作品「鳥も使いか」(1996年)室内楽曲「この歌をきみたちに」(1996年)等を発表しています。
今回は俳人=松尾 芭蕉が彼の死の年に大阪で詠んだ14の句が素材となっています。常に革新的なピアニスト・作曲家として現在にまで至った高橋氏が、芭蕉の「辞世の句」を基にして如何なる作品に仕上げたかを、現代作品に優れた造詣を示す沼尻氏が、今回の初演を実り豊かなものへと導くことでしょう。
今回も皆様多数のご来場を心よりお待ち申し上げます。
A・A
第151回 定期演奏会
高橋 悠治:大阪1694年(委嘱作品、世界初演)
Y.Takahashi:Osaka, 1694(Commissioned Work, World Premiere)
メンデルスゾーン:交響曲 第2番 変ロ長調 作品52
「神をたたえる歌」(日本語字幕付)
F.Mendelssohn:Symphony No.2 in B flat major, Op.52, "Lobgesang"
指揮:沼尻 竜典
ソプラノ:浜田 理恵
メゾ・ソプラノ:寺谷 千枝子
テノール:永田 峰雄
合唱:びわ湖ホール声楽アンサンブル
合唱:大阪センチュリー合唱団
※出演者の都合により林美智子から寺谷千枝子に変更になりました
A席、B席残りわずか D席完売
料金(税込・全席指定)
A席…6000円
B席…4500円
C席…3000円
D席…1000円
お問い合わせ:大阪センチュリー交響楽団チケットサービス
06-6868-0591
(午前10時~午後6時・土日祝を除く)
その他のチケット取扱い場所
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