日本センチュリー交響楽団 楽員ブログ

第148回定期演奏会レポート


今回のブルックナーの交響曲6番は足掛け4日間練習をみっちり積んできましたが定期演奏会本番も録音してのCD製作です。
ブルックナーのシンフォニーにとっては大事な「壮大な教会で鳴り響くパイプオルガンのイメージ」 やはり会場シンフォニーホールへ来ると音響の良さでは業界トップを誇るホールですし、空間がたっぷりあり音が広がります。
プレーヤー同士の聞こえ方も時差無く手に取るようにクリアに聞こえます。

練習場で細かいニュアンスの違いを気にしつつ調整した所やはっきり聞こえさせるためことさらアクセント気味に弾いていた所などシンフォニーホールへ来ればノープロブレムになります。


小泉監督が再三仰られて来た「スケール大きくフレーズを意識しつつ各自が自発的、前向きにブルックナーの音楽を形作って行く」というモットー。

今迄センチュリーの基本編成の小ささ故ほとんど弾く事のなかったブルックナーですが、私達今回のシリーズ、ブルックナーチクルスも回を重ねてき、ブルックナー演奏へのアプローチが更に皆の身体に染み付いて来た様に感じました。

演奏会でのマエストロは私達の演奏するブルックナーを更にスケール大きく、呼吸も深くすべく指揮。
練習で作り上げて来たディテールとバランスを取りつつ美しい響きで壮大なブルックナーを現出させることができたように思います。


f0003980_21542977.jpg
マエストロはゲネが終わってもステージに残り細かい打ち合わせ?


ブルックナーのシンフォニーは壮大なテーマが特徴ですが、それが管楽器群に委ねられた時弦楽器はひたすら同じパターンの動きによる伴奏型を機械のごとく弾く部分が良く出て来ます。

これが弦楽器プレーヤーにとってはしんどいのですよね(笑) 

特にコントラバスパートはパイプオルガンの足踏み鍵盤で出す音のイメージ、鞴(ふいご)の風を伴った超低音を作り出さなければならない役回り。 これはもう弓を目一杯使って力尽きる迄頑張るしかありません。本番ではどうにか頑張りましたがはたして「低音の風」を作れたかどうか・・・?

終演後楽屋でマエストロに「今日は低音よく鳴っていたよ」と言ってもらえました。
奥様が「そりゃ あれだけバスの方見て一生懸命振られたら頑張るわよね(笑)」
  少し認めてもらえた様です。 御陰さまで右手も左手もくたくたに疲れました。

本番直前ステージ裏で今日はきつくなりそうだなとばかりに皆両手をブラブラ揺すっていたコントラバスセクションでしたが甲斐ありました(笑)

コンサート前半、メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲のソリストは堀込さん、既に巨匠の域に達しているかのような彼女のメンデルスゾーンには絶対的な信頼感を抱きながら気持ちよく伴奏させて頂きました。
練習の時、自分はこうしたい!というところでは圧倒的パワーでそれを主張しオケを引っ張りますが、そうでないところでは小泉さんの提案に「ああ、そこはどちらでもいいわよ、ちゃんと合わせますからだいじょうぶ!」と余裕の答え。厳しい雰囲気の合わせ稽古の中の打ち解けた楽しいやり取りでした。

本番では名器グァルネリ・デル・ジェスの美音、堀米さんの余裕の演奏を堪能しつつ共演を楽しませて頂きました。  K.O.
[PR]
by century_osaka | 2010-02-16 21:33 | コンサートレポート
<< 第18回関西アーバンイブニング... ブルックナーCD録音 最終章。 >>